星だけが僕を見ていた vol.1
2002~2004年に書いた自伝的小説です。まずは「星だけが僕を見ていたvol.0」よりご覧下さい。 1、椎名亜季 あれから三週間がたった。僕は葬式の次の日こそ予備校を休んだが、それからはまた受験勉強の毎日へと戻っていった。 ...
星だけが君を見ていたvol.0
2002年~2004年に書いた自伝的小説です。 0、 プロローグ 「慎一が・・・」 勝さんは電話越しにそう言いかけて次の言葉につまっていた。 慎一、つまり小林慎一君は高校時代の友達だ。ベートーヴェンの第九番交響曲を歌う会、通称「第九」で知り合った。笑顔がす...